何でも書ける自由帳

意味あり気な役に立たないことを綴る日記

釣行記2021.3.9-10

定まらない日で、WIRで始めるも見込みなしと判断してFPへ。

 

初場所のゴロタに入る。4投目でヒット!

 

と思いきや、ズズズと潜られたような感触。カサゴかなんかで待てば出てきてくれるかなと思い、1分ほど待ってしゃくり上げるも未だ動かず。

 

いよいよ根ががりかと思いテンションかけるも、どうやら海藻ではない様子。

そのままのテンションでいると、ズズズと動く。

でかい布切れか何かにかけてしまったのか、しかし布切れが動くような波高もない。

 

さらにテンションをかけ続けると少し軽くなったのでゴリ巻き。

海面にライトを照らすとラインの先には、、、

 

推定1.5~2kgはありそうな巨大なタコとムラソイが掛かっているではないか。

多分私がかけた魚を横取りしに来たのだろう。

暗い中で見る巨大タコは、海の茫漠さと陸上では見られない生物の動きとも相まって中々に不気味であった。

 

そしてここからが大変で、これを抜きあげられるだけのタックルではないし、たも網も水深が浅くてうまく使えないし、ずり上げるにも護岸際で下がりしろなく横にひいてもやはりタックルのパワー不足でゆっくりしか寄らず、タコが石に張り付いてしまう。

 

かれこれ30分くらい格闘したがどうにもならず、いよいよ最後の手段、入水を実行するほかなくなった。

 

見たところ水深もひざ下くらいだったので靴下を脱いで靴を履き、ズボンの裾をまくり早春の海へ入る。

水温は8度くらいだと思うが、アドレナリンか何かのせいかさほど冷たく感じない。

 

ざぶざぶとタコに近づいていくが、ラインテンションが抜けるとタコも逃げていく。

沖へ行ってしまうので追いかけるが、また逃げる。

 

それを繰り返すと水深はひざ上になり、ズボンも濡れてしまった。

ふと岸を見返ると結構来てしまっていた。これ以上の深追いは危険と判断し、ドラグを出しながら岸へ戻る。そして、再び浮いてくるのを待ち、ゴリ巻きして岸に寄せる。

 

再び入水して、今度はラインをたどる。リーダーさえつかめれば勝てると思っていたが、タコは甘くない。無限とも感じる力で底石に張り付いている。

 

フックは足にかかっていた。かかっている足と奇跡的にまだバレていない魚が海面に出てきた。こいつを掴めれば一気に引き上げられる。

 

そう思った直後、フックが足の肉を引き裂き、ルアーと魚がこちら側へ、タコは沖へと逃げていった。

 

逃がした獲物はでかい。が、ルアーと奇跡的に魚をキャッチできたので岸へ上がる。

ウェアのズボンは海水を吸ってかなり重い。もし海に落ちたら、そのままではまず助からないだろうと思った。手を見るとリーダーを引っ張った部分が切れていた。

 

多少無茶をしたが、この程度の怪我で済んでよかったと思う。一歩間違えば命にかかわることも起こっていたかもしれない。自然はいつだって人の思惑とは無関係に存在して、くだらないことで命を奪いうる。なめてかかってはいけないのだ。

 

 

 

一時撤収ということで、ズボンを絞り、車のエアコンで乾かしながら再びWIRに戻る。

 

メジャーポイントとかうろうろしながら竿を出したが、寒さと渋さで車に退避を繰り返し、いつものポイントへ。

 

新月周りで人が多く、入りたいポイントにはすでに同志がいた。仕方なく気配の薄そうなところに立ち込んだ。

 

2時半くらいからポツポツとホタルイカがわきはじめるが相変わらず魚の気配がない。

同志たちもあきらめてそれらを掬っているようだった。

 

そろそろ空いた頃かと戻るがまだホタルイカを掬っていたので、隣の実績ポイントに入った。すると、カサゴたちがぼちぼち遊びに来てくれた。

 

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しかし、おちびばかりでそのうち当たらなくなる。

 

そうこうしているうちに朝マズメが始まろうとしている。朝の回遊にはここしかないと、流れ込みがあってかつ少しでも潮通しがよさそうなところへ移動した。

 

今日もダメか、散々な日だった

と薄明るくなる海へキャストを繰り返す。流れ込みを横切らせるときに浮き上がりすぎないようにゆっくり巻き、ふわっと漂わせるようなイメージ。

 

すると5時半あたりでコンッと明快なアタリが出る。

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尺には及ばないが、元気で良型のメバルだった。

 

地合いが来ているかもしれない。何カウントか思い出しながら沈め、再び同じコースを通す。

そこから2投目、メバルがヒットしたポイントで再びアタリが出る。

コッ、グ、ググィーンという感じで強烈に突っ込み、ドラグが追従していく。これは、たぶん奴だ、クロダイ

心を落ち着かせながら慎重にやり取りする。4回ほど突っ込まれたが、PE specialのしなやかな吸収力によりいなし、無事にランディング。

 

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この前よりでかい。人生二匹目のクロダイは47cmだった。

 

ここでクロダイを釣ったことは少ないと同志が教えてくれたが、今回は運が良かっただけだろうか。

 

考えられるのはホタルイカを爆食している状況ではなかったので、ある程度居つきの個体かもしれない。ウニを食っていた。

スイッチが入っていれば夜でも食ってきただろうから、魚も獲物が少ないと積極的に追わないで、朝になってから弱ったホタルイカが流れてくるのを待ち、見えたら食いに行くみたいなパターンだったかもしれない。魚は目が良いとか側線があるといっても、人間と同じで暗いうちは昼間ほどよく見えないと思うので、明るくなって見えてから追ったほうが労力コスト的には説明がつきそうだ。

 

 

タックルデータ

Breaden TR93 PE special

SHIMANO16STRADIC CI4+ C2000SHG

YGK XBRAID X8 0.6号

東レ フロロ 4号

AGUA Zquid90sss