何でも書ける自由帳

意味あり気な役に立たないことを綴る日記

釣行記2021.4.22

千葉の友人がこちらに来るということで、釣りに行くことにした。

 

現着は19時前。いつもなら始めるところだが、腹ごしらえを先に行うことにした。

釣りにあまり興味のない人間(行きたいといったのは友人だが)はとにかく腹が減るのだろうか。一緒に行く人は大体何か食べたがるし、あがる頃には顔が白くなって元気がないことが多い。私があまり食べないからかもしれないけど。

 

開始はNOで20時から。今日はボトムのパターンと小魚のパターンを試す。友人はなぜか見ているだけでよいという。

まずはミニマルで藻際をチョンチョン。まもなくミニムラソイがぼちぼち釣れる。ムラソイはボウズ逃れの定番となっており、メバルとか釣れないかなーとBTKS2なども試すが芳しくなかった。

友人は開始30分で車内に撤退した。この時期の夜釣りだというのにTシャツとジャケットで来て大層寒がって、寝袋を出して眠っていた。これまた、釣りに興味のない人間はガチな自然を感じると忘れていた本能に敏感になるらしい。大方釣りなど嗜む人間は逆にそれ以外の欲求をある程度抑え込むことができる狂った種類なのかもしれない。本当はポイント移動したかったがちょっと粘って睡眠時間を確保してやった。

 

次のポイントは初クロダイやウグイの実績ポイントだ。丁度良いテトラや流れ込みがあって私にとっては釣りやすい場所だ。みんな導流堤に立ちたがって今回も先行者がいたが、私は沖テトラからの流れと流れ込みがぶつかりそうなところでやる。

 

ここでもボトムを攻めようとしたが、海藻系の根がきつく入っておりレンジバイブを2投目で失ったので小魚のパターンでSPM55を投入した。真正面に投げて5~6カウント入れたあとスローリトリーブで流れ込みを少しドリフトで引いていく。日付が変わって少ししてムラソイが釣れ始めた。地合いかなと思ったら、もにょっとしたアタリであまり引かない魚を掛けた。なかなかの重さでずり上げにも苦労したが、ランディングした魚をライトで照らして驚愕した。

 

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メバルだけどデカい!これはもしかしたら自己記録更新だぞ...と大きさの割に地味なやり取りで実感がないままに思った。お決まりのメジャー持ってきてないやつで現地確認はできなかったが、帰宅後の計測で30.3cmということが判明。言葉通りの尺ではないが、30アップということでこれを人生初の尺クロメバルということにした。

ただ正直、嬉しくはあるが感動はそんなにない。ファイトが地味だったというのもあるかもだが、ライトタックルの釣りを始めて約半年であまり苦労もせず「釣れて」しまったのである。世の中には尺メバルを目指して釣れないまま何年も投げ続けているアングラーもいる中で、場所とタイミングが良かっただけで特に狙っていたわけではない。胃の内容物も小魚ではなくジャミジャミとしたエビ的なプランクトンだった。SPMのダイヤモンドダストプランクトンにも見えるカラーであったのが意図しないタイミングに合っていただけだ。現実は釣れる魚がいるところにその時釣れるルアーを投げられるかどうかただそれだけだが、その釣果が釣ったのか釣れたのかに関係なくそれまでの釣り人側のストーリーが喜びとか感動に影響するだろう。人それぞれね。自分は何のために釣りをするのか考えてしまうが、意図しない釣果も、喜びも感動もあるいは悔しさや飽きさえも釣りを続けるのに十分な理由や動機になっていると思う。何とは言えないけど多分辞められないので、今は狙った魚を釣れるように経験と情報を蓄えたいと思う。

 

友人のことが、それでもやっぱり釣りをしないと不憫に思ってサゴシ狙いのNPに移動したが、やはりここでも友人は寝てしまった。

仕方なく一人で釣り場に入るが、何かに追われてイナッコみたいなのがボイルしてもサゴシは一向に現れなかった。前回、今回とポイントの時期終了後になってしまったらしい。体力の限界も来たのであきらめて、銭湯、ラーメンを食べて帰路についた。